特集 皮膚泌尿器科診療の進歩
泌尿器科領域に於けるBiopsyについて
志田 圭三
1
1東京医科歯科大学
pp.881-886
発行日 1954年12月1日
Published Date 1954/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201340
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1.緒言
現今,泌尿器科領域にあつては内視鏡検査並にレ線撮影法がその主要なる診断法とされている。然しながら疾患により,またその病巣部位によつてはこれ等の操作を以てしては充分なる診断の下されぬ事が少くない。Biopsyは直接病巣を検索するものであり,上述の診断法の足らざるを補う有力なる診断法である。著者は前立腺,睾丸,腎並に膀胱等の試験的組織切除に2,3の器具を考案し,好結果を得ているのでここにその概略について述べてみたい。
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