Japanese
English
薬剤の臨床
Erythromycinの新誘導体Erythromycin Propinonateの臨床経験
Clinical experience with "Erythromycin Propinonate" , a derivatie from Erythromycin
佐藤 彰一
1
,
守谷 勢裕
1
,
高倉 清
1
,
湯沢 一晃
1
,
吉沢 宏夫
1
,
多々良 真
1
Shôichi Satô
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科教室
pp.1091-1094
発行日 1960年12月10日
Published Date 1960/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202333
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抗生物質の発展は目覚しく,その止まる処を知らぬ有様である。アイロタイシンはフイリッピンで採取された土壌より分離したStreptomyces erythreusより産生される抗生物質である。これはアイロタイシンと名附けられ,臨床に提供せられ,その高い抗菌性の為に種々なる感染症に使用せられ,高い治療効果を得つつある事はよく知られた事である。そして更に臨床的に価値高き形のアイロタイシンを求めて種々なる化学的操作が行われ,或る種の誘導体の血中抗菌性を高める事がわかつた。その中でプロピオンエステルがその抗菌性最も高い事を知つた。そしてエリスロマイシンプロピオンエステルの製剤化に成功し臨床に提供せられるに到つた。依つてその大略を紹介すると共に臨床使用例を報告し参考に供する次第である。
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