Japanese
English
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皮膚科泌尿器科領域に於けるオレアンドマイシンとノボビオシン
CLINICAL APPLICATION OF OLEANDOMYCIN AND NOVOBIOCIN FOR PYODERMIA AND UROGENITAL INFECTIONS
谷奥 喜平
1
,
徳田 安章
1
,
武居 文子
1
,
増田 幸子
2
Kihei Tanioku
1
,
Yasuaki Tokuda
1
,
Fumiko Takei
1
,
Sachiko Masuda
2
1信州大学皮膚科泌尿器科教室
2浅草厚生診療所
1Department of Dermatology and Urology, School of Medicine, University of Shinsyu.
2Asakusa Kosei-Shinryojo
pp.7-19
発行日 1958年1月1日
Published Date 1958/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202156
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まえがき
感染症,とくに皮膚科泌尿器科領域の感染症において,もつとも多いのは葡菌によるものである。その葡菌も1941年のFlorey, Chain等の最初のPC療法発表当時と比較すると,感受性は年々低下し,最近では65%(信大皮泌科教室調査)に達しPCはもはや葡菌感染症にたいする第一の適応の地位から落ち,現在ではエリスロマイシン(EMと略称)に代つたが,EM耐性菌も漸次増加しつゝあり,最近の報告では約5%と言われている。Lin et CoriellによるとEMの耐性獲得速度は比較的急速であるから,さらに耐性菌は増加するものと想像される。かくて,新抗生物質を求める機運に向いつゝあるのが現状である。
今日,我々はこの要望を満すものとして,新らしく登場したOleandomycin,オレアンドマイシン(OMと略す)及びNovobiocin,ノボビオシン(NVと略す)をとりあげた。
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