Japanese
English
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Alimémazineの皮膚科的応用
CLINICAL APPLICATION OF ALIMÉMAZINE IN DERMATOLOGY
小堀 辰治
1
,
鳴海 淳郎
1
T. KOBORl
1
,
J. NARUMI
1
1東京逓信病院皮膚科
1Dept. of Dermatology, Tokyo Teishin Hospital
pp.85-90
発行日 1960年1月1日
Published Date 1960/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202748
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I.まえがき
皮膚疾患の大部分は掻痒を伴なうが,これに対する処置として抗ヒスタミン剤の使用は欠く事のできないものとなつた。
抗ヒスタミン剤もその研究が次第に発展し,持続時間が長く,有効性の高いものが逐次発見せられている。その代表的なものはPhenothiazine誘導体である。この中ではPromethazineが最もその効果がすぐれこれによつて抗ヒスタミン剤の使用領域は更に拡大せられた。今一つ特異な抗ヒスタミン剤としてChlorpromazineがある。これは抗ヒスタミン作用よりもむしろ中枢作用の強いPhenothiazine誘導体である。本剤は抗ヒスタミン作用はむしろ弱く,中枢神経鎮静作用,交感神経遮断作用乃至は抗アドレナリン作用が強いため,その実際的応用に於て屡々不快な副作用が認められることがあつた。この副作用の少くないものとしてPlegicilが登場した。これ等の著者等の皮膚科的使用経験については表に発表した(第1,2表)。
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