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海外トピックス
pp.1345-1346
発行日 1959年11月1日
Published Date 1959/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202707
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Angiokeratoma corporis diffusum
長い間,単なる皮膚疾患と見做されてきたものが,その後の研究により内臓の疾患の重要な皮膚症状とし注目されるに至ることは再三ならず経験されている。この疾患もその1つである。
1898年,Fabryは,慢性腎疾患患者にみられたangio-keratoma corporis diffusumの1例を報告したが,皮膚病変との関係は見落されてしまつた。1939年,Ruiter及び,Pompenは3人の兄弟にこの疾患をみつけ,内臓の疾患を伴つていることを証明した。Fabryの命名したこの名前は適切なものではない。何んとなればその皮疹は恐らく血管腫性変化を示すものではないし,Hyper-keratosisも主要な変化ではない。且その拡がり方は,全身性,瀰慢性とは考えられないからである。
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