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海外トピックス
pp.441-442
発行日 1954年7月1日
Published Date 1954/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201244
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泌尿器科に於ける仙骨部到達法
泌尿器科方面で骨盤内臓器の手術の際に,仙骨部から到達する事は今日では一般に試られていない。しかし,Boeminghaus;Übelhör;Darget;Fabre及びCou-velaire等とこの到達法の賛成者もあるが,ドイツで戦前から直腸癌及び下部尿管結石等の場合に仙骨部到達法を考え出したので有名であつたGoetzeの弟子のThiermanもその1人である。彼は種々の泌尿器科的疾患にこの仙骨部到達法を応用しており,逐次その経験を発表しているが,最近にその経驗を総括的に発表した(1953)。彼の手術症例は348例に達し,その手術々式は第1表のようなものである。
手術死亡例は9例,即ち手術死亡率は2.58%で,その手術成績は極めて満足すべきものであつた。
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