Japanese
English
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腎手術に起因せる十二指腸瘻(保存的治癒例)
DUODENAL FISTULA FOLLOWING RIGHT NEPHRECTOMY.(A CASE OF CONSERVERTIVE TREATMENT)
田端 重男
1
Shigeo TABATA
1
1北海道大学医学部泌尿器科教室
1Urology department, medical faculty, university of Hokkaido.
pp.1175-1179
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202670
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緒言
巨大な膿腎や感染性水臀又は腎腫瘍等で,周囲組織と強度に癒着せる右腎の手術に際しては,解剖学的関係から時に十二指腸の損傷を来たすおそれがあり,Caffery (1952)に依ると,右腎別除術の0.7%に十二指腸瘻の合併をみると云つているが,本邦文献上には,右腎手術に合併した十二指腸瘻の詳細な記載は1953年市川等の報告をみるにすぎない。
勿論本邦に於いても,実際には,かなりの頻度にのぼつているものと考えられるが,その大部分は報告されずに終つているのであろう。
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