Japanese
English
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Pleuropneumonia like organismsの分離培地について
THE EVALUTION OF MEDIA FOR THE ISOLATION OF PLEUROPNEUMONIA-LIKE ORGAMSMS FROM CLINICAL MATERIAL.
佐々木 正五
1
,
荒井 秀雄
2
,
四日市 憲一
3
Shogo SASAKI
1
,
Hideo ARAI
2
,
Kenichi YOKKAICHI
3
1慶応義塾大学医学部細菌学教室
2慶応義塾大学医学部泌尿器科
3東京電力病院産婦人科
1Department of Bacteriology,School of Medicine, Keio University.
2Departrnent of Urology, School of Medicine, Keio University.
3Department of Gynecology, Tokyo Denryoku Hospital.
pp.1157-1165
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202669
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緒言
1898年Nocard & Roux1)により牛肺疫(bovine pleuropneumonia)の原因体が,始めてcell-freeの培地に培養されて以来羊,山羊,犬等の家畜にもこれに非常に類似せる微生物が発見せられる様になり,所謂Pleuropneumoniaorganismsの名称のもとに次第に一般の注目を引く様になつた。更に1937年に至り,Dienes & Edsallがratに屡々接触していた女子研究室員のBartholin腺膿瘍からPleuropneumoniaorganismsと類似しているPleuropneumonialike organisms(PPLO)の純培養を得て以来,PPLOの人における感染が明らかとなり,特にPPLOが男子尿道,女子性器路等に多く見出され,近年非淋菌性尿道炎等の原因の1つと考えられる様になつてからは,愈々脚光を浴びる様になつてきた。従来泌尿器科領域における尿道炎は大部分淋疾であつたが,penicillinの発見により淋疾治療に劃期的な奏効が認められ,一応その治療の目的が達成せられた感があつた。然しながらこれにより,淋疾に覆われていて今迄はあまり注目をあびていなかつた非淋菌性尿道炎の問題が新しく抬頭して来たのである。PPLOも此の原因菌の中の1つとして重要なる役割を演じており,多くの人々によりその分離が報告されている。
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