Japanese
English
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泌尿器科領域に於けるウロピリジンの使用経験
CLINICAL USES OF ULOPYRIDIN TAB. FOR THE TREATMENT OF URINARY DISORDERS
和泉 俊治
1
,
広根 孝衛
1
,
小坂 信生
1
,
秋山 清秀
1
,
大島 浩太郎
1
Toshiharu WAIZUMI
1
,
Takamori HIRONE
1
,
Nobuo KOSAKA
1
,
Kiyohide AKIYAMA
1
,
Kotaro OSHIMA
1
1金沢大学皮泌科教室
1Department of Dermato-Urology, Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.661-664
発行日 1959年7月1日
Published Date 1959/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202589
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1.緒言
近年化学療法剤及び抗生物質の目覚しい発展により従来尿路殺菌剤として使用されて来た色素剤は殆んど姿を消してしまつた。アゾ色素剤の一種であるフエニールアゾ・ジアミノピリジン(Pyridium)もWalter及びWilloughby (1934)等により尿路感染症に用いられ,殺菌作用はアゾ色素剤中最も強いが各種化学療法剤が自由に選択使用出来る現在,化学療法剤としての価値は低い。しかし本剤は色素剤に共通の局所麻痺作用即ち炎症による粘膜刺激症状の鎮静作用が強く,又,組織内への滲透力もあり,損傷を蒙つた粘膜層及び粘膜下層へもよく滲透して鎮痛消炎作用を発揮する。今般本剤がエーザイ株式会社より"ウロピリジン"として市販され泌尿器科領域の2〜3疾患に使用する機会があつたのでここに報告する。
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