Japanese
English
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尿路感染症に於けるOleandomycin(Matromycin)とTerramycin並びにTetracinの併用療法
OLEANDOMYCIN AND TERRAMYCIN AND ALSO OLEANDOMYCIN AND TETRACIN IN URINARY TRACT INFECTION
河崎屋 三郎
1
,
小坂 信生
1
,
秋山 清秀
1
Saburo KAWASAKIYA
1
,
Nobuo KOZAKA
1
,
Kiyohide AKIYAMA
1
1金沢大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Dept. of Urology, School of Medicine, Kanazawa university
pp.25-28
発行日 1959年1月1日
Published Date 1959/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202455
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緒言
近時諸種抗生物質が広く用いられるに及び,次第に耐性菌の問題が生じて来た。殊に病原菌中葡萄球菌は程度の差こそあれ,ペニシリンを始め広範囲抗生物質に対しても耐性を獲得するに至つた。ここにこのような葡萄球菌の耐性株にも有効で,しかも既存の抗生物質と交叉耐性を示さない新抗生物質の出現が期待され,Oleandomycin(OM,Matromycin)の登場となつた。
OMの詳細に関しては既に幾多の記載があるので,ここには簡単にその特性を記するにとどめる。OMは試験管内感受性試験の結果,葡萄球菌,連鎖球菌,肺炎菌等のグラム陽性菌に対し強い抗菌作用を有し,抗酸菌,グラム陰性菌の一部,即ちインフルエンザ菌,淋菌,髄膜炎菌,百日咳菌,カタル性雙球菌等,或いはリケツチヤ,スピロヘータ,大型ビールス及び或る種の原虫にも有効な事が知られた。
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