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泌尿器科領域に於ける邦製Aristamidの使用経験
斯波 光生
1
,
小西 武彦
1
,
勝目 三千人
1
1北海道大学医学部泌尿器科教室
pp.216-219
発行日 1955年4月1日
Published Date 1955/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201401
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I.緒言
DomagkによるPronosilの発見を契機とし,病原細菌に対する化学療法剤としてのサルフア剤が次々と研究された。1941年独逸のLooP等は6-Sulfanilamido pyrimidineの2及び4の位置にMethyl基を導入する事により,極めて広汎且つ強力な抗菌性を有し,藥理的諸性質についても遙かに優れた性質を有する誘導体となり得ることに着目し,6-Sulfanilamido−2,4-dimethyl pyrimi-dineなるサルフア剤を創製した。その後種々の研究改良がなされた結果1949年以来ドイツ及びスイスに於て,その製品たるAristamidが広く一般臨床に供される様になつた。吾々は同剤の邦製藥品であるエリコン(第一製藥)の提供をうけ,種々の尿路感染症に応用し,見るべき結果を得たので茲に報告する。
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