Japanese
English
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皮膚科領域に於けるPantothen酸カルシウムの応用
TREATMENT OF SKIN DISEASES WITH CALCIUM PANTOTHENATE
高島 巖
1
Iwao TAKASHIMA
1
1北海道大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Hokkaido
pp.295-301
発行日 1959年3月1日
Published Date 1959/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202513
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序言
早くからニワトリの抗ペラグラ因子として知られ,ビタミンB群の1つに数えられていたPantothen酸は,Lipman1)によつてSulfonamideのアセチル化に関係する酵素,即ちCoEnzyme for Acetylation (CoA)の骨格の1つをなすことが知られて以来,生化学に於ける物質代謝,殊に脂酸のβ-酸化過程の解明とともに,その重要性が認められ,生体内分布,生理作用,欠乏症状,生合成機転などについての研究が広く行われる様になつた。
Pantothen酸は,自然界では蜂蜜中に最も多量に含まれているが,生体内では肝で含量が最も多く,しかもその殆んど全てがCoAとして存在し2)3)4),肝細胞中のミトコンドリアに濃縮していることが認められている5)。
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