Japanese
English
--------------------
皮膚科領域に於けるATPの応用
APPLICATIONS OF ATP IN THE DERMATOLOGICAL FIELD
佐野 栄春
1
,
黒田 政重
1
,
結縁 繁夫
1
Shigeharu SANO
1
,
Masashige KURODA
1
,
Shigeo YUEN
1
1神戸医科大学皮泌科
1Dept. of Dermatology & Urology Kobe Medical College
pp.283-287
発行日 1959年3月1日
Published Date 1959/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202511
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
ATPは周知の如くAdenosine-Ribose燐酸3分子より成るNucleotideで,1928年Lohmannにより筋肉中に発見され,Meyerhof,Lipmann等によりその生化学的意義が明らかにされた。即ち生体内エネルギー代謝に於てエネルギー供与物質として細胞内の化学的合成,筋肉収縮の如き機械的エネルギー,吸収の滲透圧的エネルギー,或は生物発光,生物発電等に直接利用されている。
臨床的には早くから筋萎縮症,筋変性疾患等に利用されているが,皮膚科的応用については殆ど知られていない。最近我々は試みに湿疹群,エリエマトーデス,脱毛症等2,3皮膚疾患に用い,多少みるべき知見をえたので,未だ少数例ではあるがその成績を報告したい。
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.