Japanese
English
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2-(1,2,3,4-テトラヒドロナフチル)-イミダゾリン塩酸塩「ナーベル」の卓効を奏した特発性腎出血症の1治験例
A CASE OF ESSENTIAL HEMATURIA, TREATED WITH TETRAHYDROZOLINE "NABEL"
田村 裕治
1
,
椎木 茂雄
1
,
須藤 俤次
1
Yūzi TAMURA
1
,
Shigeo SHIIKI
1
,
Teizi SUDO
1
1飯塚病院皮膚泌尿器科
1Department of Dermatology and Urology, Iizuka Hospital
pp.1315-1317
発行日 1958年12月1日
Published Date 1958/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202427
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1.まえがき
腎出血の原因は色々あり著々は組織学的検索にて確定した訳ではないが岡氏の提議せる出血原因不明,腎機能正常,血尿以外に全く異常所見を認めず,血液正常にして血液病や梅毒なく,血圧亦正常で内科的疾患なく血尿が反復持続せる特発性腎出血症と思はれる腎出血に対して対症的に種々加療を施行したが一向に止血傾向を認めず,偶然とはいえ最後に2-(1,2,3,4-テトラヒドロ-1-ナフチル)-イミダゾリン塩酸塩。「ナーベル」を使用し,1回の腎盂洗滌注入により肉眼的及び鏡検にて完全止血と思われる程度に卓効を奏した1症例を経験したので報告する。
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