Japanese
English
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パントテン酸カルシウムの皮膚疾患に対する治験
TREATMENT OF DERMATOLOGIC DISEASES WITH CALCIUM PANTOTHENATE
江本 侃一
1
,
西浦 環
1
,
平田 邦彦
1
K. EMOTO
1
,
T. NISHIURA
1
,
K. HIRATA
1
1徳島大学皮膚科学教室
1Dept. of Dermatology, School of Medicine, Tokushima Univ.
pp.1094-1099
発行日 1958年10月1日
Published Date 1958/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202383
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1.まえがき
最近いわゆる内因性皮膚疾患なる概念が強調されており,既に三浦,山本教授らは皮膚病変の全身への影響について一連の業績を発表している。荒川教授らは皮膚の病態生理を検討し,特に肝障害,糖代謝異常,内分泌機能不全が皮膚疾患の原因又は素因に関係の深いことを確認し,内部臓器の器質的及び機能的改善が皮膚疾患の治療に必要であることを述べている。これら一連の業績から,代謝中間産物に重要な影響を与える助酵素パントテン酸の応用は局所療法と共に皮膚疾患の治療に大いに役立つものと思われる。今回吾々は第一製薬よりパントテン酸カルシウムの提供をうけ,皮膚疾患々者32名に使用したのでその成績を取纏め報告する。
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