Japanese
English
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ストマイ副作用に対するパントテン酸の効果について
PROTECTIVE EFFECTS OF PANTOTHENIC ACID AGAINST SIDE ACTION OF STREPTOMYCINE.
斯波 光生
1
,
白石 祐逸
1
Teruo SHIBA
1
,
Yuitu SHIRAISHI
1
1市立札幌病院泌尿器科
1Department of Urology, Sapporo municipal general Hospital.
pp.1417-1420
発行日 1959年12月1日
Published Date 1959/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202726
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泌尿・性器結核の治療に於いても他の結核症と同様ストレブトマインン(以下SMと略記)は必要欠くべからざる化学療法剤ではあるが,屡々不快な副作用,即ち口唇や顔面のシビレ感,頭重感,熱感,眩暈,更には耳鳴りや内耳性難聴等を伴うことがあり,ためにSMの減量,分割注射,時には全くその使用を中止せざるをえない場合さえもある。これらのSM注射による不快な副作用に対してはこれ迄ビタミンB1,B6,A,或いは抗ヒスタミン剤等種々の薬剤の併用が試みられてはいるが充分な効果は殆んど期待しえられてはいない。然しWilliams等(1933)により発見せられたパントテン酸(以下PaAと略記)が,Keller等(1956)によりSMの毒性を軽減するということが報告されて以来,PaAの併用が注目されている。
我々も主として泌尿・性器結核の治療に際してSM注射による副作用を訴える唐者に対し,第一製薬のパントテン酸カルシウム(以下PaA Caと略記)を併用したところ期待以上の著しい効果のあることを経験したので報告する。
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