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海外トピツクス
pp.316-317
発行日 1958年3月1日
Published Date 1958/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202221
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Angioma Serpiginosum (蛇行状血管腫)
Angioma serpiginosumは1889年J. Hutchinsonによつて初めて"apeculiar form of serpiginous andinfective naevoid disease"と云う名称で記載された。これは,血管腫の一型(単純性血管種の一種のportwine spot)で,幼児期に発生し,表在血管拡張を主病変とし,近接部位に主病変より軽度な血管腫(satellitespot)を形成して周辺に拡大する。組織的には真皮に変化があり,乳頭先端部血管係蹄の拡張が認められた。そして彼は,satellite spotの形成により拡がる表在毛細血管母斑で,少数の毛細血管叢は静脈血を満たし,硝子圧により褪色しないと定義した。
White(1897),Walsh(1898),Radcliffe-Crocker(1903)は,Hutchinsonの云つた"infective"なる意味は,satellite spotを形成して周辺に拡がると云う拡がり方を強調したものであると述べた。
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