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海外トピツクス
pp.566-567
発行日 1953年9月1日
Published Date 1953/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201047
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腎結石に對する部分的腎剔除術
腎結石の場合に部分的腎剔除術によつて結石と共に,その介在部腎實質をも切除する方が,腎切石術或は腎盂切石術よりも再發が少ない事は,既に1950年にAbes-house and Lermanが自家經驗をも含む文献例の193例の部分的腎剔除術例に就ての成績から結論を出している處である。この論文に關しては既に紹介した處であるが1952年にH.Hamilton Stewartは1938年以來腎結石にこの手術を施行した101回の手術成績を發表しているから,重ねてこの成績を紹介しよう。
Stewartの経驗は96例に就ての101回の手術で,大部分は上級或は下極り切除で,中央部の1,2の腎杯を切除したのは極めて少ない。即ち,101の手術の中76は下極部の切除,20は上極部の切除,4は上極部並に下極部の切除,及1は上極部と中央部腎杯の切除であつた。
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