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皮膚科泌尿器科領域に於けるGros反應
曾 匡如
1
1北海道大學皮膚科泌尿器科
pp.25-30
発行日 1948年1月1日
Published Date 1948/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200068
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1939年Kl.Wshr.誌上に發表されたGros反應(以下G反應と略)が僅かにHayem液丈を用ふる事によつて,よく高田血清反應に勝るとも劣らない優秀な臨牀的意義を有する事は既に我國でも多くの人によつて指摘されてゐる。專ら内科,小兒科方面で追試した成績からであるが(高杉,渡邊,成川,角田,松岡等),皮膚科泌尿器科領域に於てはまだ本反應を檢した記載が見當らないものの如くである。余は岩下教授の命によつて皮膚疾患221例,腎結核27例,248計例に於けるG反應の成績を檢査し,同時に高田血清反應(以下高田反應と略),尿「ウロビリノーゲン」反應(以下尿「ウ」反應と略)並に血液沈降速度をも併施し.てG反應のもつ臨牀的意義を更に確認せんと努めた。
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