Japanese
English
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プロギノン軟膏の皮膚科的応用
THE APPLICATION OF DERMATOLOGICAL TREATMENT OF PROGINON OINTMENT
西浦 環
1
,
兵頭 定一
1
T. Nishiura
1
,
S. Hyodo
1
1徳島大学医学部皮膚科教室
1Dept. of Dermatology,School of Medicine, Tokushima Univ.
pp.945-949
発行日 1957年10月1日
Published Date 1957/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202080
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まえがき
内分泌学の進歩は多数の皮膚疾患の病因に内分泌腺が関与することを明かにし,各方面におけるホルモン療法の適応を拡大し,また用法にも数々の新しい術式の登場を促した。ホルモン本来の姿からすれば全身投与が最も自然であることは勿論であるが,ホルモンの経皮吸収の良好なことから,病巣に高濃度のホルモンを作用させようと企図すれば外用療法もまた棄て難い。副腎皮質ホルモン(ACE)も外用療法によつてよく奏効することは既に荒川教授ら(1956)によつて報告されている。同様の意図の下に最近私達は徳大皮膚科の外来及び入院患者を対象とし,卵胞ホルモンの外用療法を2,3の皮膚疾患に応用してその効果を検討し,併せて皮膚機能に及ぼす影響を観察したのでその成績の概要を報告する。
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