Japanese
English
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クロロマイセチントピカルの新しい用途
NEW THERAPEUTIC USE OF CHLOROMYCETINTOPICAL
高木 千枝子
1
Chieko Takagi
1
1東京女子医科大学皮膚科教室
1Dept. of Dermatology, Tokyo Women's Medical College.
pp.943-944
発行日 1957年10月1日
Published Date 1957/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202079
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まえがき
最近の治療界に輝かしい脚光を浴びて登場したクロロマイセチン(以下CMと略す)は,注射,内服などの投与法によつて内科,小児科,耳鼻科,外科等各領域にわたつて強力な抗菌作用を発揮し治療効果をあげてきたが,さらに局所的には軟膏の型で使用して,皮膚科領域において,各種皮膚感染症,例えば尋常性座瘡,尋常性毛瘡,膿痂疹,急性毛嚢炎,単純性疱疹,癤腫症,汗腺炎に有効であることが認められている。このことは北村及び竹中の,CMの全身的投与及びCMクリームを局所に併用しての優秀な成績の報告がある。
私も特にCM topicalを用いて,上記の皮膚感染症ことに尋常性座瘡,膿痂疹に好成績を認めているが,今回は,さらにCM topicalの一つの使用法としてSandpaper abrasionの後に局所に使用し,便利でかつ優秀な治療成績をおさめたので,記述して参考に供したい。
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