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皮膚科領域におけるBacitracin-Neomycin軟膏(バラマイシン軟膏)の治験
前田 尚久
1
,
稻田 正美
1
,
香曾我部 芳夫
1
,
田辺 澄
2
,
亀田 隆徳
2
1岡山大学医学部皮膚泌尿器科教室
2岡山市民病院皮膚科泌尿器科
pp.773-776
発行日 1956年11月1日
Published Date 1956/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201800
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抗生物質の使用に際し,広範な抗菌スペクトルを期待することは勿論であるが,単一な抗生物質のみを用いるよりも二つ或はそれ次上のものを併用して,その相乗的作用を期待する方がより有効である。しかも皮膚疾患において表在性感染症の場合,血行による薬物の病巣えの到達が困難なるに反し,これを外用することにより,直接病巣に対して高濃度に作用させうる利点をもつことが望ましい。以上の条件を満足させるものゝ一つとして,吾々は小野薬品工業株式会社の提供により,Bacitracin-Neomycin軟膏(バラマイシン軟膏)を2,3の化膿性皮膚疾患に用いる機会をえたので,その成果の概要を報告する。
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