Japanese
English
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ヒスタクール軟膏の使用経験並びにその応用について
ON THE EXPERIENCE OF USING HISTACUR OINTMENT AND ITS APPLICATION
小松 須賀男
1
Sugao KOMATSU
1
1宇和島市
1Uwajima City
pp.825-828
発行日 1961年9月1日
Published Date 1961/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203138
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I.緒言
皮膚疾患に外用療法の大切なことは,皮膚科における常識であるが,成分及びその基剤に対して種々の配慮がなされており,外用としての抗ヒスタミン剤の占める役割も亦大きい。
1937年Bovet&Staubがはじめて合成した抗ヒスタミン剤にひき続き,種々の新しい製剤が作り出され,現在ではその抗アレルギー作用,止痒効果を強調する抗ヒスタミン軟膏も数多くあるが,皮膚疾患は内因外因の相互に複雑な関連をもつ疾患である以上,ただに膏薬療法のみですべての皮膚疾患を治癒せしめんとするのは無理であり,又病期により使用すべき基剤の異るのも又当然のことである。
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