Japanese
English
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特発性膀胱破裂の2例
AREPORT OF TWO CASES OF SPONTANEOUS RUPTURE OF THE URINARY BLADDER
阿部 晃介
1
Kosuke Abe
1
1新潟大学医学部外科教室
1Department of Surgery, Niigata University School of Medicine
pp.716-719
発行日 1957年8月1日
Published Date 1957/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202030
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膀胱破裂特にその特発性破裂は比較的稀なものとされているが,その定義については,膀胱に病理的変化がなく,且,外傷によらない破裂をidio-pathicと称し,病理的変化のあるものをpatho-logicと称し明らかに区別している人もある。然し一方Sisk及びWear1)のように外力以外の内的原因によるものは全てspontaneousと考えており,多くの人は後者に従つているようである。今迄報告されている特発性膀胱破裂と称するものは膀胱壁の病的条件によつて,又尿道閉塞からの過伸展によつて起つたものである。
最近吾々の教室に於いて,特発性膀胱破裂の2例を経験したので報告し,いさゝか文献的考察を加えてみたいと思う。
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