Japanese
English
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皮膚疾患とチスチンカルシウム
ZYSCAL AND SKIN-DISEASES
広渡 隆治
1
,
近藤 淳
1
,
小山 文平
1
T. Hirowatari
1
,
A. Kondo
1
,
B. Koyama
1
1岡山大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermato-Urology Okayama University Medical School
pp.719-721
発行日 1957年8月1日
Published Date 1957/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202031
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皮膚疾患の治療においてSH-基の意義は近来注目の的となつているが,かゝる製品の1つに属するパニールチンに更に特殊操作によりカルシウムを添加したチスカル注は20竓中にチスチン0.2%,塩化カルシウム2%及び尿素0.5%の割に含有している製品であり,チスチンの網内皮系細胞賦活による新陳代謝増進作用,肝機能の促進による強力な解毒作用及び白血球増加とカルシウムの消炎作用を有すると言われている。かゝる特異の作用を有するチスカルが皮膚病変の消長に及ぼす影響について,主として湿疹,皮膚炎を中心とした諸種皮膚疾患にこれを応用し,見るべき効果をおさめたので報告する。
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