Japanese
English
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トリコチロマニーについて
TRICHOTILLOMANIA (REPORT OF THREE CASES)
平井 義雄
1
Yoshio Hirai
1
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology Yokohama University, School of Medicine
pp.712-716
発行日 1957年8月1日
Published Date 1957/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202029
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I.緒言
本症は1889年,Hallopeau氏により始めて命名記載せられたもので,外観上異常なき健康人が非正常的観念の下に,自己身体に発生する毛髪を暴力を以つて抜去する行為と解釈した。爾来多数の症例報告が内外各地より行われ,本症に対する解釈も諸家により種々論議せられたが,それらの見解には多少の相違がある様である。本邦に於いては,昭和5年土肥(章司)教授が第1例を発表して以来,約30例の報告が行われている。私は最近本症と思われる3例を経験したので,その概要を報告し,併せて本邦症例及び本症に対する諸家の見解について述べて見たいと思う。
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