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新大泌尿器科に於ける小児泌尿器科的疾患の統計的観察
宮坂 啓
1
1新潟大学医学部皮膚科泌尿器科教室
pp.1027-1032
発行日 1956年12月1日
Published Date 1956/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201842
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小児の泌尿器疾患は,成人のそれとはやや趣を異にしている。故に我々が日常取扱つている小児の泌尿器疾患にはどの様なものが多いかを知つている事は非常に大切である。
しかし,この種の統計的観察は実際には比較的に少なく,岩下等(1941,1944及び1947),Lattimer and Hubbard(1954)及び市川等(1956)の報告を数え得るのみである。私は昭和25年2月以降昭和31年6月までの6年5カ月間に新潟大学泌尿器科教室に於て取扱おれた外来及び入院患者の中から小児疾患を拾いあげて,統計的観察を試みた。茲に主として入院患者に就ての成績を述べて見たい。
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