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新潟大学泌尿器科に於ける入院患者1000例の統計的観察
楠 隆光
1
,
井上 彦八郎
1
,
伊藤 秦二
1
,
佐藤 昭太郎
1
,
斎藤 稔
1
1新潟大学医学部泌尿器科教室
pp.565-570
発行日 1955年8月1日
Published Date 1955/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201472
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昭和25年2月新潟大学泌尿器科が皮膚科から独立した講座となつて以来,我々は泌尿器外科を標傍し,主として手術的療法をうくべき患者を入院せしめ,治療して来た。昭和29年3月に到つて入院患者数は1000例に達したので,この機会にこれら症例の統計的観察を試みた。近来我国に於いても泌尿器科学が外科の一分野としての一面を大きく発展させつつある際,我々の取り扱つた1000例の入院症例を統計的に観察することは,現在大学の泌尿器科教室ではどの様な患者にどの様な治療をしているかを示すものとして意義があると考えられる。
(1)疾患総数 我々の取扱つた1000例中には1人で2つ或はそれ以上の泌尿器科的疾患を有するものがあるので,疾患総数は1065例となつた。
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