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海外トピツクス
pp.553-555
発行日 1955年7月1日
Published Date 1955/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201469
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腎移植の新しい臨床経験
腎移植の臨床経験は,従来主として単腎者の腎臓の皮下破裂等外科的腎欠損の応急処置法としての試みであつたが,Hume,Merrill,Miller and Thorn (1955)は重篤な糸球体腎炎,腎盂腎炎等内科的腎機能障碍を腎移植で補なおうと考えて,9例に試みている。移植部としては大腿内側を選び,腎動脈は深大腿動脈に端・端吻合し,腎静脈は大腿静脈に端・側吻合を施した。そして次の様な色々の事実が判明した。
1.移植腎として外科的に剔除したものを利用した場合と,屍体から得たものを使用した場合との間には,予後に相違を見出し得なかつた。
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