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口腔粘膜に病変を伴つたダリエー氏病の1例
橋爪 健二
1
1和歌山医科大学皮膚科泌尿器科教室
pp.971-974
発行日 1955年11月1日
Published Date 1955/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201537
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吾が国に於けるダリエー氏病に就いての報告は1923年,松本氏が初めてその一例を報告して以来近年に至つて急激に増加して行く傾向であり,既に50例を越している状態である。然し乍ら之等報告症例中,粘膜に病変を伴つた症例に就いての報告症例は極めて少い様であつて,日高氏を始めとして数例に過ぎない。此処に吾々は汎発性グリエー氏病の患者で,同時に口腔粘膜にも同様な病竈を認め,且つ粘膜病竈からの組織学的検査を施行する機会を得たので報告する。
患者小畑某,40歳,女子,家族歴及び既往歴に於いて特記すべき事項なし。
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