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海外トピツクス
pp.104-106
発行日 1953年2月1日
Published Date 1953/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200916
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前立腺癌とPhosphataseの問題
血清中のacid phosphatase量の上昇は前立腺癌の骨轉移を有するものの診斷に役立つ事は周知の事實であるが,これは殘念ながら早期前立腺癌の診斷には役立たないために,その臨床的利用價値が低い恨みがある。そこでその測定に工夫をこらして新しい利用價値を見出さんとする動きが見られているが,その代表的なのがドイツのDettmar (1951)の報じているacidphosphataseの鹽化マグネシウムによる賦活作用の有無問題と,アメリカのDelory, Sweetser and White(1951)の報じている抗ホルマリン及びalcohol-activeacid phosphataseの問題である。
Dettmarは一般にphosphataseの作用がマグネシウム,鐵,ニツケル,コバルト及びアスコルビン酸等によつて賦活される性質を利用してBodansky-La-ngemann法により血清のアルカリ及び酸phosphat-ase價を測定すると共にAlbersの酸phosphataseの鹽化マグネシウム賦活試驗をも施行して,前立腺癌に於ける特異の,即ちその診斷及び治療上に役立つ反應の有無を檢べた結果次の事實を知つた。
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