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發疹後の皮膚色素異常症
鎌田 修一
1
1東北大學醫學部皮膚科教室
pp.490-492
発行日 1952年10月1日
Published Date 1952/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200814
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皮膚疾患の治癒後に色素異常の招來する事はよく經驗される所で,特に黄色人種たる吾人では種々な病型に遭遇するが,從來の記載は概ね特殊な皮膚疾患の後貽色素異常に限られた観があつた。余は此種色素異常を主訴として外來した15ヵ年間(1937年—1951年7月)の患者139例及び最近2年7ヵ月(1949年—1951年7月)に皮膚疾患治療經過中發現せる色素異常症153例に就いて統計的觀察を試みた。
例數:總例數は292例で原皮膚疾患のはつきりしているものは258例である。此等各疾患を4群に分類し第1表に示す。なお表には示めして居らないが,余等はLeucoderma pseudosyphilitica5例,Poliosis ciliare(眼藥點眼中睫毛及び眼瞼周圍皮膚の色素脱失を來せるもの)6例,バセドー氏病經過中に發現した白斑2例を經驗している。
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