特集 第2囘日本公衆衞生學會研究發表抄録
午後の部
(追加)
(20)のb 發疹チフス發疹熱の新診斷液に就て
山崎 太郞
1
,
鈴木 敏雄
2
1神戸市衞生研究所
2兵庫縣衞生研究所
pp.149
発行日 1949年1月25日
Published Date 1949/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200405
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Cox-Craigieに依りリケツチア・ワクチンを作製する際エーテル層とワクチン層との間に生ずる凝固蛋白を主體とする一見チーズ様の物質は從來用途なく廢棄せられたものであるが,此中には多數のリケツチア及び其抗原物質を吸着含有する事が想像せられる。余等はR. prowazecki竝にR. mooseriのワクチン作製時に生ずる該物質を超音波にて處理する事に依り微生均等浮游液に爲し,之を凝集原として發疹チフス患者血清及び發疹熱患者血清と凝集反應を試み次の如き知見を得た。
(1)發疹チフス發疹熱いづれの患者血清も其該當するリケツチアのワクチン作製時上記の如く處理した凝集原(診斷液)をより張く凝集した。
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