皮膚科圖譜・38
粟粒疹を伴える猩紅熱發疹
内田 三千太郎
1
1東京都立豐島病院
pp.333-334
発行日 1954年6月1日
Published Date 1954/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201212
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解説
猩紅熱の發疹は,第1〜2病日に,頸・顏から題幹→四肢という順序で現れる.初めは小さな淡紅色の斑點であるが,定型的な場合には漸次密生・融合してついには一面にインクをぬったような發赤を呈する.又しばしば本圖にみるように,一部の發疹が小水疱疹となり,その内は水容樣透明から次第に溷濁する.これを猩紅熱粟粒疹(Scharlachfriesel)という.
顏面も潮紅するが,頤・口の周圍は發赤せず,いわゆる口圍蒼白を呈する.
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