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Bazin氏硬結性紅斑に對するストレプトマイシン療法に就て
守屋 昭二
1
1廣島醫科大學皮膚科泌尿器科教室
pp.344-347
発行日 1952年7月1日
Published Date 1952/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200761
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皮膚結核に對するストレプトマイシン(以下S.M.)療法は他の諸結核症に於けると同樣に,今日までに經驗せる諸化學療法劑或は抗生物質の中で,最も有効且適切である事は廣く認められている。然し乍ら1947年,O'Learg,Ceder,Hinshaw& Feldmanの報告以來,Combes Canizares,Shatin,& Kaufman,Allison,Robinson & Fr-utchey,或はKernの報告等その治効は主として所謂眞正皮膚結核に屬するものであり,本邦に於ても重松,大成氏,後藤氏等は尋常性狼瘡に對する治効を記載し,又谷奧氏等,三浦氏等の報告に於ても亦,所謂眞正皮膚結核に於て最も効果的であるという。
これに對して,1951年Witherspoon & Ham-iltonは硬結性紅斑の2例に對して,S.Mにより短期間且dramaticに治癒せしめ得た事を報告しており,一方,Fosterは尋常性狼瘡の2例,皮膚疣状結核の1例に對してS.M局所注入により好成績を收めている。
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