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慢性淋疾に對するストレプトマイシンの應用に就て
中元 正
1
1岩國病院
pp.150-151
発行日 1951年3月1日
Published Date 1951/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200486
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緒言
戰後淋疾に對する化學的療法は實に驚異的なる治療成績を擧げてはいるが,然し100%の完治を擧げ得るものは無い。多くの説を綜合するも大体に於てサルフア劑では70—75%,ペニシリンに於て90%程度と考えられる。斯の如く化學的療法を行うも尚かつ其幾%かは慢性症に移行する樣である。仍て此の慢性淋疾を完全に而も短時日に治癒させる爲に最近結核治療劑として其の名が高いストレブトマイシンが用いられ全部が治癒したという報告がある。最近私は5例の慢性淋疾に對しストレブトマイシンを使用したので其の經驗を報告する。
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