臨床實驗
眼結核に對するストレプトマイシン使用成績
籾木 秀穗
1
,
飯塚 哲夫
1
1慈惠醫大眼科
pp.251-253
発行日 1951年4月15日
Published Date 1951/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200828
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
結核に對する化學療法剤として,戰後ストレプトマイシン(以下ストと略記),PAS,ティビオン等の新藥が紹介され,眼科預域に於ても漸次其の使用成績が報告されつゝある。眼結核に對するスト治療の報告としては,本邦では桐澤氏・大江氏等の報告があり,大江氏は結膜結核及びフリクテンに對しては,スト局所治療が有效であるとし,桐澤氏も有效ではあるが劇的な效果は期待し得ないと言つている。本邦文献を通覽した所ではスト局所治療の報告は上記2氏の外にも散見するが,眼結核に對するスト筋肉内注射の成績報告は桐澤氏以外極めて少い樣に思われるので,我々が最近難症眼結核に對するスト筋肉内注射の使用成績を一括して報告し,御參考に供し度いと思う。
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.