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興味ある先天性腎臟水腫の1治驗例
西崎 太計志
1
,
矢吹 曉民
2
,
高尾 光信
2
1岡山赤十字病院外科
2岡山赤十字病院小兒科
pp.148-150
発行日 1951年3月1日
Published Date 1951/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200485
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緒言
腎臟水腫は1841Rayerによつて初めて記載された疾患で,尿路の通過障碍によつて尿の鬱滯を來し腎盂腎盞の全部又は部分的擴張を來し,1種の嚢腫状物を形成するものである。本症に關する研究報告は既に臨床的に或は實驗的に數多發表されているが,1年未滿の乳兒に發生した本症手術報告例はSimonの2例を見るに過ぎない。
われわれは最近稀有な齒齦腫瘍を有する6カ月の乳兒に發見した先天性腎臟水腫の1例を全治せしめ,其の齒齦腫瘍並びに腎臟の組織像に興味ある所見を得たので報告する。
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