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水溶性砒素劑ソルミノール驅梅成績
山田 實
1
1東京遞信病院皮膚科
pp.99-101
発行日 1951年2月1日
Published Date 1951/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200470
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まえがき
戰後ナルバルサンに替つて新しくマフアルセシ,クロラルセン等の新砒素驅梅劑が現われ,我が國に於ても廣く用いられているが,之等製劑は用に臨んで蒸溜水又は生理的食鹽水に溶解する不便がある。この缺陷を除く爲めの研究は種々行われSulfoxylsalvasan, Solusalvarsan等はその成果であるが,その毒性並びに効力の點よりして一般に用いられるにいたつていない。最近三共株式會社より之等の條件を滿足させる水溶性砒素劑ソルミノールが發賣されるにいたつたので,當科に於てその臨床効果の檢索を行つてみた,そしてこゝに一まずその成績を總括し得たので,該劑の治療効果について報告してみる。
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