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レスタミン・カルシウムに依る瘙痒性皮膚疾患の治療
後藤 薰
1
1京都大學醫學部皮膚科教室
pp.93-98
発行日 1951年2月1日
Published Date 1951/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200469
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緒言
抗ヒスタミン劑は我が國に於ても各種のものが製造されてアレルギー性諸疾患に應用せられ,その臨床効果は既に多く報告されている。又從來ブローム・カルシウムが瘙痒性皮膚疾患に用いられて來た事は衆知の通りである。興和化學研究所に於ては米國に於けるベナドリルと同成分たるレスタミンとブローム・カルシウムを混合せる靜脈注射劑レスタミン・カルシウムを創製した。その藥理學的檢査と臨床成績を先に報告したが其後更に追加實驗を行つたので總括報告する。
藥劑 使用した藥劑の一つはレスタミン20mg,ブローム・カルシウム0.175mg,を含有する生理的食鹽水5c.c.入りアンプルである。他の一つはレスタミン30mg,ブローム・カルシウム0.175mgを含有する同じくアンプル入りのものである。
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