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レスタミン軟膏による瘙痒性皮膚疾患の治驗
野口 義圀
1
,
田沼 葎
1
,
晝間 哲
1
1東大醫學部附屬病院分院皮膚科
pp.76-78
発行日 1952年2月1日
Published Date 1952/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200672
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近來抗ヒスタミン剤(以下抗ヒ剤)軟膏による局所療法は種々報告されている。例えばPerry1)McGavack2)はBenadryl(鹽酸鹽)を2乃至5%の割合に乳剤性軟膏に,Feinberg and Bernstein3),Sulzberger et al.4),Peck et al.5)はPyribenzamine(鹽酸鹽)を2乃至5%の割合にそれぞれ水溶性,乳剤性軟膏及びワゼリンに,Epstein and Macaulay6),Bereston7)はHistadyl(鹽酸鹽)を2%の割合にそれぞれ乳剤性軟膏及びカーボワックスに,更にWaldriff9)は7種の抗ヒ剤を乳剤性軟膏に混和して使用した。
これら抗ヒ剤軟膏の外用が限局性神經皮膚炎や肛門,陰部の皮膚瘙痒症に對して有效であることを一般に認めているが,その他所謂アレルギー性皮膚疾患に對しては議論があり,特に抗ヒ剤の局所使用による感作が注目されている4)10)11)。
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