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動脈注射療法により漸く全治せしめ得た一種の慢性潰瘍の1症例
後呂 彊兒
1
1前橋醫學專門學校皮膚科泌尿器科教室
pp.31-33
発行日 1948年1月1日
Published Date 1948/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200069
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緒言
慢性潰瘍を作る皮膚疾患の種類は決して少くはなく,結核,梅毒,癩の多き特殊疾患によるものの他に慢性乳嘴状潰瘍性膿皮症,尋常性及壞疸性膿瘡,靜脈瘤性症候群としての下腿潰瘍,所謂熱帶潰瘍其の他があるが,余はこれらの何れの範疇にも屬せしめ難い一種の慢性侵蝕性潰瘍にして種々の治療に抵抗し,最後に動脈注射衝撃療法によつて漸く全治せしめ得た1例を經驗したので,敢て茲に報告する次第である
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