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一種の點状紅斑について
谷村 忠保
1
,
吉野 一正
1
,
坂本 邦樹
1
,
村上 淳一
1
1大阪大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.135-137
発行日 1954年3月1日
Published Date 1954/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201161
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私達は一昨27年の春から初夏にかけて,散在性點状紅斑の症例を經驗して以來,注目していたが,再び28年の同季に相ついで數例の同樣患者に遭遇し,診斷上いずれの疾患に屬せしむるべきかに困難を覺えた。丈献的に之を少しく調査したが唯一樋口教授(皮と泌,11-17,昭18)が殆んど同樣の症例を『一種の點状紅斑』として報告されている他には類症の報告は見あたらなかつた。そこで私達はこれを一應「樋口氏點状紅斑」という診斷名を與えておいた。こゝにその概略を記載して各位の御教示を仰ぎたいと思う。
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