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ピロカルピン療法に依り全治せしめ得たと思われる巨大な斑状鞏皮症の1例
出來 利夫
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1和歌山縣立醫科大學皮膚科泌尿器科教室
pp.472-474
発行日 1949年11月1日
Published Date 1949/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200272
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緒言
鞏皮症ぼ1634年Zacutoに依り初めて記載せられ,吾が邦に於ては1902年旭氏が初めて報告して以來多數の報告例があり,その發生機轉及治療に就いて種々論議せられてゐる.其の後治療法に關しては,近時呉氏がピロカルピン療法を提唱して以來,汎發性鞏皮症にピロカルピン療法を施行して治癒せし症例はかなり報告されてゐるが,限局性鞏皮症にピロカルピンを使用して治癒せしめ得た症例は寥々たるものである.私は最近巨大な斑状鞏皮症にピロカルピン療法を實施し,非常に輕快せしめ得た例を經驗したので簡單に記述する.
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