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Chlorophyllinの皮膚科領域に於ける應用
曾 匡如
1
1北海道大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.137-141
発行日 1951年3月1日
Published Date 1951/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200482
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緒言
葉緑素の醫學的研究は1925年頃よりドイツで始められ,1940年以來特に米國で盛に用いられ創傷及び種々な化膿性疾患に顯著な治療的効果が認められており,我國でも既に外科,齒科,耳鼻科方面では治驗報告が見られでいるが,皮膚科領域では鶴町,樋口等のChlorophyll誘導体(Chloro-phyllの純粹抽出は困難で且つこのものは油には溶けるが,水に溶けない爲,臨床的には一般にChlorophyll誘導体として水溶性のものが使用される)による報告があるに過ぎない。私は今般三菱製藥の手になるChlorophyllin Na鹽を種々の皮膚疾患に試みる機會があつたので,その成績を報告しようと思う。
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