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泌尿器科領域に於けるRotter皮内反應
飯田 孝雄
1
1北海道大學醫學部皮膚泌尿器科教室
pp.124-128
発行日 1952年3月1日
Published Date 1952/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200689
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緒言
Rotter(1937)が2-6-Dichlorphenol-Indoph-enol色素(2-6.D.I.色素と略記)を皮内注射しその青色斑の脱色される速度により,生體中のビタミンCを定性的に判定して以來,多數の追試により臨床的價値が認められて來た。例えば,重松は各臓器,Beck,Kriegerは尿,Portney,Wilk-insonは血中の夫々の還元型アスコルビン酸を定量しその増減が本反應の脱色時間と大體平行する事,又平野はビタミンCを負荷し尿中のビタミンC量と本反應とが平行する事を明にしている。そこで余は本反應を泌尿器科領域に於ける色々の場合に試み,些か知見を得たので記述しようと思う。
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