特集 プレシジョン・メディシン時代における腫瘍循環器学の重要性
Ⅱ章 がん医療の進歩と腫瘍循環器学
がん免疫療法による心血管系の免疫関連有害事象(irAE)
向井 幹夫
1
,
塩山 渉
2
1地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター成人病ドック科
2滋賀医科大学循環器内科
pp.570-578
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200529
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Point
・がん免疫療法はがん患者の予後を改善する一方で,免疫関連有害事象が問題となっている.
・がん免疫関連心毒性,特に劇症型心筋炎は予後が不良であり,早期診断・治療が重要である.
・がん免疫関連心毒性の病態・機序には不明な点が多く,実臨床データの蓄積が待たれる.
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