特集 プレシジョン・メディシン時代における腫瘍循環器学の重要性
Ⅱ章 がん医療の進歩と腫瘍循環器学
腫瘍循環器領域の診療ガイドライン—国内外の現状および今後の展望
郡司 匡弘
1
,
矢野 真吾
1
1東京慈恵会医科大学内科学講座腫瘍・血液内科
pp.579-585
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200530
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Point
・がん患者に心血管合併症が発症した場合には,合併症を有さない患者より有意に生存期間が短縮する.
・がん治療中のがん治療関連心血管合併症に対する予防・診断・治療戦略が重要であり,海外の各学会からガイドラインが発表されている.
・本邦でも2017年に日本腫瘍循環器学会が設立され,がん診療において「腫瘍内科」と「循環器内科」の相互協力によるガイドライン作成に取り組んでおり,今後さらなるがん患者の生存期間の延伸・生活の質の向上が期待される.
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