特集 U40世代が描く心不全診療の現状と未来—基礎研究を識り,臨床を素心深考する
Ⅰ.心筋症
—臨床編—拡張型心筋症のreversibilityの評価はどのようにされますか?
大石 醒悟
1
1兵庫県立姫路循環器病センター循環器内科
pp.6-11
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200320
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Point
・拡張型心筋症は遺伝性と後天性の混在した疾患群であるが,画像診断技術の向上により,その病態を把握することが可能となってきている.
・Reverse remodelingを来した患者群は予後良好であり,ICD,CRT(D),MitraClipなどが不必要な可能性もあり,reverse remodelingの予測は臨床的に重要である.
・その逆も真であり,reverse remodelingを来さない患者では,早期の介入を検討する必要がある.
・Reverse remodelingを来す患者群を同定することで,雑多な疾患群である拡張型心筋症においても個別化医療が提供できる可能性がある.
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