特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
循環器疾患
拡張型心筋症
後藤 葉一
1
1国立循環器病センター心臓血管内科
pp.61-65
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101472
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拡張型心筋症は,原因不明で予後不良の難治性疾患であるが,近年の治療法の進歩により長期予後は改善しつつある.初期診断および経過観察には,心エコー検査と血中BNP測定が有用であるが,確定診断のためには冠動脈造影と心筋生検が必要である.薬物治療はβしゃ断薬とアンジオテンシン変換酵素阻害薬/アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬を基本とし,病態に応じて追加の薬物療法および非薬物療法を考慮する.非薬物療法としては,運動療法,植え込み型除細動器,心室再同期療法,僧帽弁形成術,左室補助人工心臓,心移植などがある.
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